宗教社会学専門書紹介

ユダヤ、キリスト、イスラム、仏教、儒教、色々な神話を勉強するための色々な本の紹介です。

澤山晋太郎 博士(理学)
2007年東京工業大学理工学研究科基礎物理学専攻卒
専門は相対論
現在は澤山物理塾を経営しています。

宗教社会学とは色々な宗教を調べて、宗教による文化の違いや、
考え方の違いを調べる学問です。その分野に関する専門書を紹介していきたいと思っています。

これが有名なマックス・ウェーバーによるプロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神です。
マックス・ウェーバーは物理学者だったのですが、宗教社会学や政治学などもやっています。
この本ではプロテスタントがいかに資本主義にいいのか書いてあります。
ただ、現代ではアヘン戦争などでヨーロッパに持ち込んだ中華思想が資本主義にいいとされています。
例えば、貯蓄の精神は中華思想にあるのですが、それがないと銀行ができず、
まっとうな投資ができないということもあります。

これはマックス・ウェーバーが書いた古典的な宗教社会学の本です。

これは橋爪大三郎先生が書いた有名な本です。初学者向けに書いてあります。
自分は橋爪大三郎先生と議論したこともありますし、サイン本を持っています。

これはマクガイアが書いた宗教社会学の中級向けの教科書です。

その他に、色々な宗教を調べていく必要があります。

これは新約と旧約が載っている聖書です。ユダヤ教とキリスト教を理解するために読むのに必読だったりします。

これは聖書があまりに膨大なために、コンパクトに聖書をまとめたものです。短いので流れを把握することができると思います。

この本はキリスト教と現代道徳の問題を扱っています。
聖書だけ読んでもキリスト教の人の考えまではわからないです。
そういう時にこの本がお勧めです。

これが日本語で読めるコーランです。イスラム教の理解の助けになります。
ただ、コーランといっても旧約聖書と新約聖書が半分くらいです。
本来はコーランをアラビア語で読まないと意味がないとイスラームでは言っていますが、
アラビア語の勉強は大変なので日本語のこの本をお勧めします。
カトリックも延々とラテン語を使っていた時があります。
イスラームもイスラームを普及させるために世界各国後への翻訳を認める時があるかもしれないです。
後は、イスラームでは産めよ増やせよの作戦をやっているので、
あと20年もしたら全世界イスラムになると思っています。
人種差別がないので、白人以外にもいいとされている宗教です。

この「イスラームとは何か」は非常に名著だと思っています。
慶応はイスラムの研究で一歩先を行っているところがあります。
後は慶応はアラビア語研究が進んでいます。

この本は初学者向けと思われるかもしれないですが、かなり高度なレベルになっています。
イスラムに関して言えばこの本はかなり詳しいです。

 今まで説明してきたユダヤ、キリスト、イスラムは同じ神を信じていて、一神教と呼ばれたりします。
ただし、一神教の神の概念を理解するのはこれらの本だけでは無理です。自分が書いた「道徳と宗教と法」に、一神教の神の全知と全能の概念が載っています。
次に仏教ですが、

釈迦が言ったパーリ語の原典ならこの本だったりします。
中村元さんという仏教研究の最高峰の人が書いています。

後は原始仏教についてはこの本が詳しいです。
ただ、この本の中では釈迦が神通力を使えたって書いてあるのがなんとも言えないです。
仏教ではそういう非科学的なものを排していくという教えがあるくらいです。
ただし、釈迦の生涯に関してはうまくまとまっていると思います。

次にこの竜樹ですが、仏教の中道や色即是空に関して非常に有意義な書物です。
ただし、非常に難しい本です。ちなみに、仏教はよく誤解されるのですが、仏陀になろうねって思想です。人間は仏陀になることができるという教えで、仏陀とは精神的に強い人のことだったりします。仏陀のことを仏とも言います。精神的に超越的に強かったり安定している人のことを仏陀って言います。それで、この色即是空の空の概念を理解すれば仏陀になることができます。

日本の奈良仏教(南都仏教)を理解するのに必要な本です。後は日本における大乗の思想の理解に役に立つと思っています。

この大乗起信論は中国においてなぜ大乗が生まれたかや、大乗の思想を知ることができます。

これは日本の仏教史を思想史として扱った本です。
非常に有意義な書物です。

般若心経は日本仏教の基盤になっているので、読んでおいたほうがいいです。
ここに登場する専門用語の意味を理解するだけで全然違います。

法華経は真言宗以外の基盤になっています。はじめに読むと仏教の経典の中では特別おかしいと思ってしまいますが、有名な僧侶は老いてから法華経の素晴らしさが分かったと言っています。ちなみに、日本仏教では宗派によって用いる経典が違ったりします。

これは仏教の経典を全てまとめた大蔵経という書物です。ただ、現在は現代語訳があるらしいので、そちらを読んだほうがいいです。長いこと漢文のこのバージョンしかなかったのですが、漢文だと読めない人も大勢いるので、現代語訳が登場しています。

仏教の専門用語は難しいので、仏教辞典が必要になったりします。

これは中国思想史を扱った非常に重要な本です。
もちろん、儒教に関しては色々な思想家の本を読むのもありですが、
現代は中国人思想家の朱子が原典を改ざんしているので、こういう本はありだったりします。

実は日本のお盆などは鬼神信仰と呼ばれています。その鬼神信仰について書かれている数少ない書物です。お盆やお墓参りが日本の本当の宗教なのですが、それが鬼神信仰という名前だということはまだ普及していないです。

最後に色々な神話です。

これが世界太古の神話とされています。後でキリスト教の天使になったりしています。ちなみに、このメソポタミアの神話というかシュメールの神話にノアの方舟のことなどが書いてあります。ギルガメッシュ叙事詩にも洪水伝説が書かれています。バベルの塔は今のイラクにジッグラトとして存在していますし、旧約聖書にはある程度、シュメールの歴史が書いてあります。

エジプト神話に関してはこの本がいいと思っています。原子の期限になったアトゥムという神が登場したりします。あとはオシリス神話などもあります。

ギリシア神話に関してはこの本がコンパクトにまとまっています。
後は図が豊富なので読みやすいです。太陽系の星の名前の起源になっています。ジュピターはゼウスのことで、マーズは戦争の神だったりします。

北欧神話ならこの本がいいと思っています。
英語の曜日の起源になっています。wednesdayはオーディーンの日という意味で、チューズデーはチュースさんの日でフライデイはフレイさんの日ってことです。

後はキリスト教やイスラム教に関する天使の説明では色々な本がありますが、自分はこの本で勉強しました。フリーメイソン信仰についても書かれてあります。フィリーメイソン信仰で一番よく分かるのはゲーテのファウストだったりします。後はキリスト教の罪と罰を理解するのには、ドストエフスキーの罪と罰を理解する必要があります。

後は日本神話ですが、色々と出ていて紹介が困るくらいです。
ただ、この本は図解がされていて読みやすいと思っています。

後は、ゾロアスター教は非常に重要な宗教なので、この本がお勧めです。

後はマニ教も世界にインパクトを与えました。
この本も読んでいて損はないです。

後は中国の宗教として道教の理解もかかせないです。

後はインドの宗教としてヒンドゥー教の理解もかかせないです。

後は自分(澤山晋太郎著)の本が二冊あります。
道徳と宗教と法
日本人の民間信仰と思想

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